2026年10月18日
合不合判定テストの復習|6年生の秋は「全部直さない」。直す問題の選び方と過去問との時間配分
日曜に合不合判定テストを受け、翌日に採点済みの答案が出て、しばらくは偏差値と判定の話で持ちきりになる。そうしているうちに次の週末の過去問が来て、模試の直しは手つかずのまま。6年生の秋は、こうなりやすい時期です。模試も過去問も塾の宿題も重なり、直しに回せる時間を取りにくいからです。
この記事では、合不合判定テストのあとに「どれを直して、どれを直さないか」を決める手順と、過去問のペースを崩さない1週間の回し方をまとめます。通塾中の方は塾の先生の指示が最優先です。そのうえで、家庭で時間を割り振るときの考え方として読んでください。
合不合判定テストの基本(公式情報で確認できること)
合不合判定テストは、四谷大塚が実施する小学6年生対象の公開模試です。2026年度の後半は、第3回が9月6日、第4回が10月11日、第5回が11月15日、第6回が12月6日(いずれも日曜)です(出典: 2026 第3〜6回 実施要項)。4教科・3教科・2教科のいずれかで受験し、算数・国語は各50分・150点、理科・社会は各35分・100点です(出典: 四谷大塚 合不合判定テスト)。
結果は一度に出るのではなく、段階的に出てきます。公式ページの案内は次のとおりです(出典)。
- 採点済み答案: テスト実施翌日の午後から、ホームページで順次公開
- 結果資料集: テスト実施後の水曜日夕方から、ホームページで閲覧できる
- 個人成績表: テスト実施後、約8〜10日後に自宅に届く(提携塾を通して申し込んだ場合は塾から返却)
実施要項の予定では、第5回(11月15日)は答案が翌16日(月)の正午以降、結果資料集と成績管理(学習診断表など)が18日(水)の午後6時以降、第6回(12月6日)はそれぞれ12月7日(月)・9日(水)の同じ時刻以降となっています(出典)。公開の時刻や資料の内容は回や年度で変わることがあるので、正確なところは四谷大塚の公式サイトの案内で確認してください。
復習に使える公式の資料
直しの範囲を決めるときに役立つ資料が、実施要項で2つ紹介されています(出典)。
学習診断表は、小問を1つのブロックとして、同じ志望校の受験生の正答率順に並べた表です。本人が誤答した小問に色が付くので、「同じ学校を目指す受験生の多くが取れているのに、自分は落とした問題」がひと目で分かります。
解説授業動画には2つのモードがあります。誤答した問題のうち特に重要度の高い上位3問が自動で選ばれる「ナビゲーションモード」と、すべての問題を復習できる「マニュアルモード」です。
どちらもWebで見る資料です。合不合判定テストは、「どれから直すか」を家庭でゼロから考えなくても、選ぶための材料がはじめから用意されている模試だと言えます。
直す問題の選び方: 「正答率が高いのに落とした小問」から
模試の×を全部やり直そうとすると、秋は時間が足りません。優先するのは、学習診断表で正答率が高い側にあるのに色が付いている小問です。
模試の見直しで正答率を基準にする考え方は、塾の講師も紹介しています。中学受験の個別指導塾・受験Dr.の講師ブログは、模試の結果では「正答率の高い問題でどのくらい失点しているかを正確に知ること」が大事だとして、確認する問題の目安を偏差値帯ごとに示しています。たとえば偏差値50〜55なら正答率70%以上の問題、55〜60なら60%以上の問題、という具合です(出典)。数字はあくまで一例ですが、「多くの受験生が取れている問題から直す」という順番は、どの模試でも使えます。
印を付けた小問は、さらに次の3つに分けます。
- A. 取れたはずのミス: 計算ミス、読み違い、写し間違い、時間切れで手を付けなかった問題
- B. 習ったのに解けなかった問題: 単元は分かるのに、解き方が出てこなかった・途中で止まった
- C. 今は手を付けない問題: 正答率が低い側の×や、今の時点では手が出ない難問
直すのはAとBです。Aは「なぜ起きたか」を一言で書けば足り、時間をかけるのはBです。Cは解説を読む程度にとどめ、どこまで手を出すか迷うときは塾の先生に聞くのが確実です。この仕分けは過去問の直しでも同じなので、詳しくは過去問の解き直しのやり方の記事を参照してください。時間切れの×が後半に固まっている場合は、解き直しより時間配分の練習が合うことがあります(テストの後半が白紙になる子への対処の記事)。
テスト後1週間の回し方
結果が出てくる順番に合わせて、やることを分けます。
- 当日(日曜): 直しはしません。覚えているうちに「時間が足りなかった科目」「迷った問題」を親子で一言ずつメモするだけにします
- 翌日の午後以降: 採点済み答案が公開されたら、×を確認します。仕分けは、学習診断表が見られる水曜日の夕方以降に進めます。直しの本体はまだ始めません
- 仕分けのあとの平日: AとBを1日2〜3問ずつ直します。解説授業動画のナビゲーションモードで選ばれる3問を軸にすると、選ぶ時間を省けます
- 次の週末: 過去問は予定どおり解きます。模試の直しが残っていても、過去問は飛ばしません
- 約8〜10日後: 個人成績表が届いたら、判定を見て、受験校や過去問の順番について塾に相談します
ポイントは、直しの量に上限を決めておくことです。たとえば「平日3日、1日30分まで」と決め、入りきらなかったBの問題は次の模試の前に回します。全部を今週中に終わらせようとしないほうが、直しは続きやすくなります。
過去問との時間配分
秋の週末は過去問が中心になります。四谷大塚の中学入試過去問データベースのページは、10月を出題傾向をつかむ時期として、「得点に一喜一憂せず、一定のペースを守って過去問を解いていくこと」を勧めています。11月は合格最低点を意識して取り組み、なかなか届かない場合は、原因が解くスピードにあるのか、苦手単元を克服できていないことにあるのかを突き止める時期とされています(出典)。
これを合不合判定テストの直しと合わせると、配分の考え方は2つに整理できます。
- 過去問のペースを模試の直しで止めない。模試の直しは平日、過去問は週末、と置き場所を分けます
- 模試の×を「苦手単元の特定」に使う。合不合で落とした単元が、志望校の過去問でも落としている単元と重なっていたら、そこを先に直します。片方にしか出てこない×は後回しにできます
過去問をいつから何年分解くかは過去問はいつから始めるかの記事に、過去問の採点の負担については過去問の丸付けの記事にまとめています。
判定との付き合い方
個人成績表が届くと、どうしても判定に目が行きます。実施要項によると、合否シミュレーションでは、登録しなかった志望校の合格可能性も確認できます(出典)。
ただ、判定はその回の出題と、その日の出来をもとにした資料です。受験校をどうするか、判定をどう読むかは家庭だけで結論を出さず、過去問の得点と合わせて塾の先生に相談するのが確実です。家庭でできるのは、判定の話に使う時間を短くして、上で決めたAとBの直しに時間を戻すことです。
親の作業を減らして、直しの時間をつくる
合不合判定テストは、採点も分析の資料も四谷大塚が用意してくれます。秋に親の時間を取っているのは、むしろその前後の、毎日の宿題と週末の過去問の丸付け、そして間違えた問題を解き直せる形に集める作業です。
塾サポでは、宿題も過去問もスマホで撮影して採点でき、結果画面で親が○×を確認して確定すると、間違えた問題があるページを元のプリントのまま集め、解き直す問題に★の印を付け、答えの欄を白く消した解き直し問題集が作られます。子どもが問題集に解いて(解答用紙が別の問題や、印刷しないときはノートに書いて)、その写真を撮ると設問ごとに採点され、正解できた問題は「克服」として記録されます。間違いは科目・単元ごとに弱点マップに残るので、合不合で落とした単元が普段の宿題でも未克服のままになっていないかを確かめる材料になります。
できないこともあります。国語の読解のように本文が必要な設問は解き直し問題集に載らないので、元のプリントで直す前提です。模試の判定や志望校別の分析は、塾サポにはありません。そこは四谷大塚の資料と塾の先生の領分です。詳しい流れは使い方ガイドをご覧ください。毎週のテストの直しの回し方は週テスト直しの記事にあります。
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