2026年9月5日
中学受験 過去問のコピー方法|実物大にする拡大率・解答用紙の扱い・コスト比較
過去問演習が始まると、ご家庭に突然「コピー業務」が発生します。分厚い問題集を押さえながらのコンビニコピー、のど(綴じ目)の影、サイズの選択——地味に見えて、秋以降の週末を確実に削っていく作業です。
この記事では、過去問コピーの実務を「サイズと拡大率」「手順」「コスト」「著作権」の4点に絞って整理します。
大前提: 市販の過去問題集は「縮小掲載」
声の教育社などの市販過去問題集は、書籍として扱いやすくするため紙面が縮小掲載されています。特に注意が必要なのが解答用紙で、問題集にはB5サイズで収録されていても、実際の入試ではB4やA3の解答用紙が主流です(出典)。
縮小されたままの解答用紙で練習すると、字の大きさや記述の分量感が本番とずれます。問題ページの縮小はやむを得なくても、解答用紙は実物大に戻す——これが過去問コピーの鉄則です。
拡大率の目安
出版社が別冊解答用紙の冒頭に学校ごとの拡大率を明記していることが多いので、まずそれを確認します。自分で計算する場合の代表的な倍率は次のとおりです(出典)。
- B5 → B4: 141%
- A4 → A3: 141%
- 1サイズ小さくする場合: 約71%
なお声の教育社は、中学の過去問について一部の解答用紙原本をダウンロード提供しています(出典: 声の教育社FAQ)。対象校であれば、拡大コピーよりきれいな実物大用紙が手に入ります。
裁断せずに済むコピー手順
- 本は裁断せず、別冊の解答用紙だけを外す。問題集本体は保管用として残します
- 各年度の解答用紙を1部ずつ丁寧に実物大コピーし、「マスター」を作る。以後はマスターを複写して量産します(2回目・3回目の解き直し用)
- のどの影は、コピー機の蓋を開けて黒い下敷きを当てると軽減できます(出典)
- 問題ページはB4見開きでコピーし、年度・学校名を余白にメモしてクリアファイルで年度別に管理します
コスト比較: コンビニか、自宅A3複合機か
コピー枚数は想像より多くなります。5年分×10校を解き直し込みで回すと約2,500枚という試算があり、コンビニ(1枚10円程度)と自宅A3複合機(1枚0.8円〜+本体数万円)では約23,000円の差が出るとされています(出典)。
- 併願校が多い・きょうだいで使う予定がある → 自宅A3複合機の購入を検討する価値あり
- 演習量が限定的 → コンビニ+自宅A4プリンタの併用で十分
金額だけでなく、「解き直しのたびに外出してコピーする」時間コストも判断材料に入れてください。
著作権の注意点
購入した過去問題集を家庭内で使うためにコピー・スキャンすることは、著作権法30条の私的複製として認められています。一方で、スキャンデータを塾仲間と共有したり、SNSやクラウドで配布したりすることはできません。裁断・スキャンを代行業者に依頼することも判例上認められていません(出典)。データはあくまで自分の家庭内だけで使いましょう。
コピーの後には「丸付けと直し」が待っている
ここまでの準備はあくまで入口で、過去問演習の本体は解いた後の採点と解き直しです。しかも過去問期も、塾の宿題や日々の演習の丸付けは並行して続きます。そもそもいつから何年分やるかは開始時期の記事を、採点の負担が重くなってきたら丸付けの記事をご覧ください。
塾サポは、毎日の宿題やテストをスマホで撮影するだけでAIが採点し、間違えた問題だけの解き直し問題集PDFを類題つきで自動生成するサービスです。日々の丸付けを塾サポに任せれば、過去問期に増える家庭の作業量をトータルで減らし、親の時間を過去問演習に振り向けられます。