2026年8月17日
なぜ塾サポを作ったのか——丸付けに追われた共働き家庭の開発ノート
いつもは検索で役に立つ実務情報をお届けしていますが、今回は少し毛色の違う話を。開発者である私自身が、なぜ塾サポを作ったのかという話です。
きっかけは、息子の通塾でした
息子が中学受験の塾に通い始めたとき、私が最初に驚いたのは勉強の中身ではなく、家庭に降ってくる作業の量でした。塾は教えるプロですが、毎日の宿題を「解いた後」の工程——丸付け、間違いの確認、直し——は家庭の仕事です。
最初は本人に丸付けを任せてみました。しかしすぐに問題が起きます。答えと見比べても、何がどう間違っているのかを本人がわかっていないのです。合っているのに×にする、間違っているのに○にする、途中式のどこでつまずいたかは誰も見ていない。丸付けが「作業」として終わるだけで、学習として機能していませんでした。
かといって、親がやるには時間がない。わが家は共働きです。帰宅して夕食を済ませ、そこから4科目の宿題を見て、記述の正誤に頭を悩ませる——これを毎日続けるのは、正直に言って無理がありました。
欲しかったのは、たった2つの機能でした
当時の私が欲しかったものは、突き詰めると2つです。
- 毎日の丸付けを、正確さを保ったまま省力化したい
- テスト前に「間違えた問題だけ」をさっと集めて復習させたい
特に2つ目は切実でした。テスト前に「前に間違えた問題をもう一回やろう」と思っても、その"前に間違えた問題"はテキストやプリントのあちこちに散らばっています。探して、集めて、コピーして——復習を始める前の準備だけで夜が終わってしまう。
SNSを見ると、同じ悩みを抱えている親御さんの投稿がいくつも見つかりました。丸付けと直しの管理は、わが家だけの問題ではなく、通塾家庭に共通する構造的な負担なのだと確信しました。
だから、自分で作りました
塾サポは、この2つの欲求をそのまま形にしたサービスです。
宿題やテストをスマホで撮影すると、AIが手書きの答案を読み取って正誤を判定します。間違えた問題は自動で記録され、間違えた問題だけを集めた解き直し問題集PDFが類題つきで生成されます。テスト前には期間を指定して総復習問題集を作ることもできます。解答PDFには模範解答と一緒に「最初の声かけ」「つまずきポイント」を載せました。丸付けを省力化しても、親子の会話の質は落としたくなかったからです。
開発してみてわかったのは、省力化の本当の価値は「時間が浮くこと」そのものではなく、浮いた時間と気力を、子どもと向き合うことに使えるようになることでした。丸付けに追われてイライラしながら答え合わせをするより、AIが用意した結果を見ながら「ここ、一緒に見直そうか」と言える方が、親子ともに健全です。
これからのこと
塾サポはまだ小さなサービスです。実際に使ってくださっているご家庭の声を聞きながら、機能を少しずつ磨いています(いただいたリクエストが数日で機能になることもあります)。
毎日の丸付けに追われているご家庭の夜が、少しでも軽くなりますように。それがこのサービスの原点であり、今も変わらない目標です。
日々の丸付けの負担については丸付けはなぜ大変なのかの記事で、テスト前の復習の仕組みは間違いノートの記事で、それぞれ詳しく書いています。